MENU

【鈴鹿の奥座敷】イブネ・クラシのコケの海

イブネの苔の海

こんにちは 山絵いっとくです。今回紹介するのは三重県、滋賀県、岐阜県にまたがる鈴鹿山地、その奥座敷と呼ばれるイブネ・クラシです。

不思議なのは名前だけではありません。

山頂部は日当たりが良いのに一面コケの海、ちょっと他では見られない景色が広がっています。

目次

イブネ・クラシとは

イブネ(標高 1160 m)とクラシ(同1145 m)は鈴鹿山地の滋賀県側にある山、鈴鹿を代表する御在所岳や鎌ヶ岳とは愛知川を挟んで反対側に位置します。

標高こそ決して高くはありませんが、鈴鹿特有(特に滋賀側)のアクセスの悪さもあり秘境の趣は十分。(褒めてます一応)

一面に広がるコケの海の向こうに鎌ヶ岳がそびえる様は絵に描いたような美しさです。

5月中旬から6月にかけては、山頂部に咲くシロヤシオの花が絶景に文字通り花を添えます。

不思議な名前の由来は、イブネは船を伏せたような形から伊船と呼ばれ、クラシは付近に多く生息したカモシカを意味する嵓猪(クラシシ)から来ているとの説があります。(が、正確な由来は分からないようです。)

個人的にはカタカナのイブネ・クラシがこの山のどこか非現実的で浮世離れした雰囲気によく合ってると思います。

クラシ付近のコケの海
山頂部は森が開けていて日当たりがいいのに一面のコケの海 ほかの地域では見られない景色に脳がバグりそう
イブネ山頂付近に咲くシロヤシオ
山頂部に咲くシロヤシオと足元のゼンマイ 日本の低山なのになぜか醸し出されるサバンナ感
イブネから眺める鎌ヶ岳
雲海に浮かぶ鎌ヶ岳、手前の黄色いのはスギゴケ雌株の胞子嚢

イブネ・クラシへのルート

イブネ・クラシへは滋賀側の甲津畑から渋川の渓流沿いを遡り杉峠を経由する「千種越えコース」が最もよく利用されています。

千種越えコース(山頂まで4時間半~5時間)

千種越えコースの起点は滋賀県東近江市の甲津畑です。

和名川に沿った舗装路は15分ほど進むと和名川を渡り折り返します。
その後25分ほど進むと登山届を出すポストのある登山口です。

林道はもう少し先まで続きますが、車止めのゲートがあるので、一般車はここまでです。

ゲートを通過するとほどなく林道は消え、登山道となりますが、引き続き渋川沿いを登っていきます。

この区間は5月~6月にはところどころにツツジが咲き、新緑が映える美しい渓流沿いの道です。

ゲートから1時間ほど歩くとツルベ谷出合です、少し行ったところに古い小屋が立っています。
緊急時の避難に利用しましょう。

ツルベ谷出合から杉峠まではフジキリ谷を登る1時間半のキツイ登りです。

杉峠までついてしまえば長い急登はおしまい。

細かなアップダウンを繰り返して1時間半ほどでイブネに到着です。

藤切神社
スタート地点にある藤切神社 雰囲気あるなぁ~
イブネ登山道
ツツジの咲く美しい渓流を歩く

甲津畑へのアクセス

甲津畑へアクセスするには近江鉄道八日市駅から永源寺支所行きのバスに乗り、終点で甲津畑行きのバスに乗り換えます。(外部リンク:ちょこっとバス[八日市駅‐永源寺支所][永源寺支所‐甲津畑])*2023年の情報です

*甲津畑まで連絡の良い朝一番のバスは土日運休です
バス利用の場合土日は甲津畑に着くのは早くても午後1時前になります。

車でアクセスする場合は登山ポストのあるゲートまで入れます。(甲津畑から歩くより40分程楽ができます)。
付近には数台分の駐車スペースがあります。

まとめ 

今回は鈴鹿の奥座敷 イブネ・クラシについて紹介しました。

標高こそ低いものの他では見られない規模でコケに覆われた「明るい」山頂は一見の価値ありです。

公共交通機関のアクセスが悪いですが、車を利用すれば日帰り可能です。

営業小屋はないので泊まりの場合はテント必須ですが、その場合は下のメモを一読ください。

皆が末永く気持ちの良い登山ができるよう、ルールを守った上で精一杯楽しみましょう。

イブネのテント泊禁止について

イブネといえば関西の山好きの間ではテント泊で有名ですが2023年5月の時点では、山頂付近の登山道脇にグリーンのロープが張られており、「植生保護のため進入禁止」「山頂付近テント泊禁止」の札が建てられています。

どうも突然禁止になったのではなく、もともと禁止だったのを明確にしたということのようです。

それでも泊っている方もいましたが、植生保護と言われてしまうと、できればそれは避けたいところです。
代替地としては杉峠か、クラシから東に下った斜面(うっすらと踏み後あり)にある平坦地あたりでしょうか・・・。(管理人は山頂「付近」がどの程度の範囲なのかわからなかったので念のためクラシ山頂からコケのない東の踏み後を下って森の中にテントを張りました。)

もともと鈴鹿は全体的に小屋や公式のテント場がほとんどないので、登山者は峠などテントが張りやすい場所にテントを張って縦走しています。登山者が増えて、そうした人気の「テント場」周辺が荒れてしまうというならば、規制が必要なのは理解できます。ただ、今回の場合、実際に山頂へ行って初めてテント泊禁止と知る人が多いため、やむなくそのまま泊まってしまうこともあるのかもしれません。

山の植生を残したいのは行政や地元のガイドクラブだけでなく登山者も同じだと思うので、できれば山頂だけでなく登山口の時点でテント禁止の範囲を明示し、可能であれば比較的環境負荷が少ない代替地の情報を示していただけると、無理に山頂で泊まる人が減るんじゃないかなと思いました。

参考(外部リンク:東近江市HP鈴鹿10座エコツアーガイドクラブ Instagram Posts)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次